映画の紹介
強引な彼女に振り回される男を主人公にしたネット小説が若い世代の反響を呼び、映画化に成功。「猟奇的」(日本語では関西弁の『けったいな』のニュアンスに近い)な彼女とそれに翻弄される男子学生の恋愛を描いたロマンティック・コメディ。
作品の評価
映画は韓国で2001年に公開されて以降6週間連続1位を記録し、その年度の興行収入は2位、動員数は500万人で歴代4位を記録した。
- 39回 大鐘賞 主演女優賞/人気賞 チョン・ジヒョン
- 22回 青龍賞 新人男優賞 チャ・テヒョン
韓国での反応ー猟奇ブーム
韓国では1999年8月にパソコン通信で『猟奇的な彼女』の連載が始まって以降「ヨプキ(猟奇)」という言葉が流行し、それまで「奇怪な、異様な」というような意味であったものが「かわいらしい、いたずらじみた」「Sassy」といった意味に取られるようになった。もともと、著者は「猟奇的」の意味を知らずに語感のみでタイトルに採用したという。さらに、2000年8月に連載が始まったフラッシュアニメ『猟奇ウサギ』や、同年末にデビューした猟奇歌手PSYなど、様々なジャンルに広がっていった。その結果、MBCテレビの「21世紀委員会」が6000人あまりのネット利用者を対象に行ったアンケートで2000年最高の流行語に選ばれ、韓国のポータルサイトのシムマニも2000年の検索キーワードでもっとも多かったのが「猟奇」であるとした。
日本での反応
日本では2003年1月に映画が公開。劇場館数が少なかったせいもあり映画のヒットこそならなかったものの、公開終了後も口コミ・雑誌などで評判が広がり続け、DVD・ビデオレンタルでは2004年末ごろまでランキング上位に粘り強く残った。
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